手が抜けない夜の見回り
夜勤は多くの介護施設で行われています。なぜなら、高齢者は夜間でも目を離すことのできない存在だからです。夜間に徘徊をする人もいますし、トイレに行きたくなる人も出てくることでしょう。
また、しっかり寝ている場合でも目を離すと何があるか分かったものではありません。念には念を入れて、1時間に1回程度は安否確認をしなければならないのです。きちんと息があるかということを、夜間ずっとチェックし続けるということです。
もしも脳梗塞やクモ膜下出血になっていたら大変です。心筋梗塞なども怖いですし、万が一のことがないか頻繁にチェックするのは高齢者相手なら当然のことです。1秒でも早く発見することができれば、命が救える可能性が高くなるのです。
ですから、1時間に1回程度は見回りをして、問題がないかチェックします。
何もないに越したことはないのですが、万が一のときには迅速に病院にも連絡をし、対処しなければなりません。トラブルが起こる確率は低くはないですから、気合を入れて夜勤には当たらなければなりません。しっかりとチェックができれば、スタンプを押して問題がなかったことを記録します。そしてまた1時間後にはチェックに行くのです。
ですから、夜勤だと言ってもずっと暇で休んでいられるわけではありません。フロアに存在する高齢者の数が多くなればなるほど、安否確認のための巡回も時間がかかります。一回りするだけでも数十分かかるケースもありますから、深夜だからといって甘くみてはいけないのです。